スーパースポーツゼビオが本社を宇都宮市に移転へ/福島県郡山市
2023年3月28日、福島県郡山市に本社を置き全国にスポーツ用品販売店を展開する業界大手ゼビオグループの主力子会社「スーパースポーツゼビオ」の本社を福島県郡山市から栃木県宇都宮市へ移転することがメディア各社の報道によって明らかになりました。
移転先の栃木県宇都宮市とは既に連携協定を締結しており、28日現在、移転場所は未定とういことですが2014年にJR宇都宮駅西口に約1万平方メートルの土地を取得しているということです。
なお、2023年度以降、段階的に社員を移動させ移転開始をする予定です。
目次
親会社となるゼビオホールディングス株式会社について
スーパースポーツゼビオの親会社となるゼビオホールディング株式会社は福島県郡山朝日3丁目に本社を構え、東京証券取引所の新市場区分「プライム市場」に属し、スポーツ用品の販売店の他、EC事業、生産スキーム構築、商品企画業務事業、イベント事業、施設運営事業、クレジットカード事業、人事派遣事業などの子会社9社で構成されています。
ゼビオホールディングスが運営するゼビオグループの海外を含めた全店舗数は2022年9月30日現在で、下記の907店舗となっています。
<ゼビオグループ店舗数一覧>2022年9月30日時点
屋号 | 業態 | 店舗数 |
スーパースポーツゼビオ
ゼビオスポーツエクスプレス |
オールスポーツ | 177店舗 |
ネクスト・X’tyle | ファッション | 85店舗 |
X ‘tyle Vision | スポーツメガネ | 30店舗 |
Xiasis(ジアイシス) | コンディショニングサポート | 20店舗 |
ヴィクトリア | オールスポーツ(都市型) | 13店舗 |
ヴィクトリアゴルフ | ゴルフ用品専門店 | 168店舗 |
エルブレス | レジャー・アウトドア専門店 | 85店舗 |
ゴルフパートナー
フェスティバルゴルフ |
中古ゴルフ用品 | 230店舗 |
NEXAS・タケダスポーツ | 北東北総合スポーツ店 | 29店舗 |
トランスビュー | 東南アジアのゴルフ用品店 | 34店舗 |
その他(パステル) | ファッション小物・雑貨 | 36店舗 |
合計 | 907店舗 |
202年5月の決算資料によると連結で売上高は約2,233億円で当期純利益は38億3,600万円となり、前年と比べて増収増益となっています。
<ゼビオホールディングス本社>
スーパースポーツゼビオについて
スポーツ用品販売大手の「スーパースポーツゼビオ」は2023年3月現在、全国45都道府県に合計171店舗を展開しており、現在の本社所在地の福島県内には8店舗を、本社移転先の栃木県には5店舗を展開しています。
日本経済新聞社の2021年度に行われた調査によるとスポーツ用品店売上高の一位は全国にスポーツデポを展開する「アルペン」で第二位に「ゼビオ」がランクインしています。
また、ゼビオは宇都宮市星が丘2丁目に「ゼビオ宇都宮オフィス」を構えていますが、現在は閉鎖しているようです。
<ゼビオ宇都宮オフィス>
スーパースポーツゼビオ本社移転理由
地元新聞記事によると移転理由は「宇都宮市の積極的な企業誘致を受け、スポーツが持つ多面的な価値をまちづくりに生かすため」としています。
また、宇都宮市との連携協定では「産官学の協働・共創のもと、スポーツが持つ多面的な 価値をまちづくりに広く活かすとともに新たなビジネスモデル創出のため」と締結理由の発表がありました。
2011年の東日本大震災の原発事故後に全世界に広がった風評を考慮し、一時本社機能の一部をゼビオ宇都宮オフィスに移転した経緯もあります。
どちらにしても福島県民にとっては全国に誇れる大企業の主力子会社本社移転は残念なニュースであり、「なぜ移転しなければいけなかったのか?」「創業の地の福島県ではできないのか?」など複雑な感情が湧き上がります。
また、福島県としては今後の税収面や雇用面でのマイナスが懸念されるため対策が課題となります。
最後に今回はゼビオホールディングスの一子会社の移転ではありますが、将来的にゼビオホールディングス全体の移転がないよう県民の一人として願うばかりです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。