生活協同組合コープふくしま(福島市)と福島県南生活協同組合(福島県矢吹町)は6月14日、総代会(株式会社の株主総会に相当)を開き、みやぎ生活協同組合(仙台市)との合併を議決し、2019年3月の合併が正式に決まった。3生協は今回の合併で競争力を強化させ経営基盤強化を目指す。
県域を越えた東北初の合併で、みやぎ生協が福島県の2生協が持つ資産や事業を有償で譲り受け、福島県の2生協は組合員を全てみやぎ生協へ移した後、解散する。
合併後はみやぎ生協が存続法人となり、コープふくしまと福島県南生協は2019年3月20日付で解散するが、両生協の職員はみやぎ生協の雇用となる。
売上高を表す供給高はコープふくしまが214億円(17年度)、福島県南生協が16億円(17年度)。人口減少や同業他社との競争が激しく、2生協は合わせて約28億円の累積損失を抱える。また県内の生協加入率も37%と低く、厳しい経営状態が続いていた。
みやぎ生協は生協加入率が70%を超え、17年度の供給高は1037億円にのぼる。合併後は供給高1300億円、組合員数100万人となり、仕入れコスト削減や組合員へのサービスの向上、物流の効率化を図り新規出店を通して競争力の強化を目指す。
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